今日の教訓

今日得た教訓をひとつずつ


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組織での仕事と生産性と

職場で不愉快な思いをしている。
こういうことは私だけではないだろうが、個人的な体験例として、記したい。

 

要約すると「生産性を考えない人と仕事するのは嫌だなぁ」です。
長文なので、ご注意ください。

 

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案件の対応があり、トップダウンの優先順位に従いそれを順に対応している状況を想像してほしい。
一番優先度の高いXというプロジェクトがあり、これがなかなか難敵だ。Y,Zというプロジェクトも期日が近く、優先的に対応しなければいけない。
つまり、予定としては2、3週間先までかなり逼迫した状態だ。

 

そんな状態の時に、aという同僚からのメール。
「Sの件、客先より返答があったため内容を確認して対応してほしい」

 

まぁ、こういうことはよくあることだ。

 

Sというプロジェクトは、優先度はそれほど高くなく、また期日も近くない(調整可能な)状態だ。ただ、なかなかやっかいな対応でボリュームも多い。優先の案件があるためすぐには着手できない。
私の頭の中はプロジェクトXだ。

 

そこで、確認には時間がかかり、3週間後の目処になりそう、と伝えるとaは「なぜそんなにかかるのか、そんなに回答が遅くなるなら理由が必要」と迫ってきた。

 

他の優先案件がありSの件はいわゆる「差し込み」なので先に対応できないこと、対応してしまうと優先案件が遅れてしまうこと、差し込みのため期日の調整は可能なのではないかということ、目処を伝えた結果客先から早く欲しいと回答があれば優先案件を調整すればよいのでは、という旨を私は伝える。その結果「お客様の心象が…」とか「回答するだけなのだから…」とか、一見正論そうなことを並べていた(残念ながら長文であったため、手一杯の私には流し読みしかできていない)

 

最終的にaは私の現在の対応案件の一覧と予定、Sの件にどれくらいかかるのか、の提示を私に要求した。上長に掛け合って調整するとのこと。手一杯のなか、私はこれを対応した。
ちなみにaと私は同じ平社員で、aが営業(窓口)、私がディレクターだ。

 

上長に相談の結果、私が最初に提示した「 目処を伝えた結果、客先から早く欲しいと回答があれば優先案件を調整する 」という方針に決定した。
私が提案した内容で一蹴だった。

 

aとのやりとりはすべて無駄に終わり、その労力は誰にも理解されることなく、私は費やした分の遅れをどこかで補填しなければならなかった。

 
 
 

私が遺憾に思うところは以下の三点である。

 

1:aが社の優先順位を無視して、最初に客先と調整しようとしなかったこと

2:無駄になった労力に対するフォローがないこと

3:この無駄になった労力を正しいと思っていること

 
 

1については、aの言い分は分からないことはない(正論なのだから)。そりゃー客先には良い印象を与えるようレスポンスは良く、だ。しかし、状況により最適解は変わるということだ。

 

最優先のプロジェクトXについて、aは状況を詳しく知らないにしても、今回は他に優先すべきものがあり、差し込みも調整可能な状態のため、差し込みの方を調整すべきであったであろう。

 

ただ、このあたりの判断ミスは仕方ないところもあると思う。私の説明も弱かったのかもしれない。

 

遺憾に思うのは、aが社の優先順位ではなく、自分の優先順位で判断していたことだ。これは社内でも共通認識があり、私も説明している。
つまり、aの行動からは自分の案件を優先せよ、という無言のメッセージが読み取れ、そこが大変遺憾なのである。

 

本件に限らず、そう読み取れる行動がある。
例えば、急ぎの件を対応している時(急ぎ具合はあと数時間で完了させねばならないくらいの急ぎ)、aが口頭で私に伝えようとしてきたので「急ぎの対応中なので後にしてほしい」と伝えると、あからさまに不機嫌になる。
また、普段のメールもやや遅くなると催促が入り「返信の目処をお知らせください」と続く具合だ。最低でも一両日中には返信を行っているが、このようなマイクロマネジメントが始まり、辟易する。

 

いちいち優先順位について議論するのは、その分に時間が割かれ、単純に生産性が下がる。

 
 

2については、もう記載する通りだ。
上長からの判断の後も、検討が無駄になったことに対して謝罪も何も無く、また私が案件を山積させていることが判明しても、何かを手伝ったり、またはその素振りを見せることもなかった。
私に人望が無い、または役割分担として当然だと言ってしまえばそれまでであるが、同じ目標を目指すチームの成員であるなら、何かしらフォローがあってもよいのではないか。

 
 

3は一番根深い部分と考える。
今回の調整は構造的に「案件が逼迫している相手に、さらに稼働を要求して調整内容を整理する」という内容になっている。これは、忙しい人がより忙しくなるやり方であり、負のスパイラルとなってしまう。このようなやり方が正しいとは思えないし、許容すべきではないと思う。

 

aは上長に相談すべきと言っていたが、私は思わなかった。その点でもっと説得すべきと反省している。また、aは「この相談は無駄になるかもしれない。しかし、相談することが大事なのだ」と言っていた。
無駄になるのなら、やらなければよい。無駄になることをやった結果、残るのは独りよがりな満足感だけだ。
(周囲と合意形成できていれば良いが)

 
 

まあ、簡単に言うと、社の優先順位を理解していない方に対して、いちいちそれを説明するのは労力がかかり、またそれを理由に無駄な社内調整を行うのは大変疲れる。
加えてそのような無駄な調整を正義と考え、生産性に疑問を持たない方と仕事をするのは、私も生産性が上がっていかないので、避けたいと思っている。

 

当人はそれで仕事をしているつもりなので、またそれが正義と考えているので、真っ向からぶつかれば戦争でありますし「自分の正義を他人に押し付ける」という点でaと何ら変わらないことになります。

 

そのため私はそっとそばを離れ、なるべく関わらないようにするしかないのであります。

 
 
 

今日の教訓

生産性を上げるためにいろいろと検討すべきであるが、生産性につながらない社内調整は極力避けるべきだし、また自分の考えなどを押し付けるべきではない


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